むかし読んだことのある本を再度読む。
それも30年ぶり、40年ぶりに読むと
昔とは全く違う読後感がする、実に楽しい。
マキアヴェリの「君主論」は学生時代に読んで以来45年ぶり。
改めて自分が多くの社員を抱えた会社の社長としては
全く相応しくなかったことをしみじみと思い起こす。
そして、今のような一人社長のシステムを構築したことが
本当に賢明だったとその強運を神に感謝する。
マキアヴェリは言う
「リーダーに最も必要なものは恐れられることだ」と。
自分が恐れられていたかどうかは分からない。
ただ、恐怖を抱かせる素質はあってもその環境がなかった。
駄目な社員に「辞めろ」と怒鳴ったことは一度しかない。
本当はその何倍も言いたかったことを考えると
全くの失格だ。
昨日、その頃の社員と話した。
「先生は新入社員のKにまで気を遣っていて可哀想だった」と。
そんなことまで気付いていたのかと驚く。
今思うと、気遣いで疲れるなんて本当に馬鹿げていた。
恐怖どころか甘やかしばかりだった。
社長を辞めてよかった。
会社を売ってよかった。
不動産貸付業者になってよかった。
いい人生を神に感謝。
写真説明:青山で見つけた素敵なお店
鉢も花も全てが個性的なものばかり。
東京ってやっぱり刺激的。