キャッシュフローの使い方

初めて取引をする若い営業マンが言う、
「賃料の半分が返済で、残りの半分は夜遊びに使えますよ」

当らずとも遠からずなので
「そうだね、いっちょやるか」
と景気よく応える。

もちろん、内心は違う、
「こんなことを言うから、素人さんが怪我をするんだ」と。
こうして訳も分からず賃貸業を始め
その当てが外れて、沈んでしまった
ぼんぼんの投資家が私の周りにも数人いる。

地主でない人が不動産賃貸業に参入したら
しばらくは楽の出来ない日々が続く。
賃料の半分も遊んで使えるのは
余ほどの頭金を持っている豊かな人だけだ。
それほど賃貸業は甘くない。

ともかく、最初はキャッシュフローを出来るだけ返済に充て
長期のローンでも出来るだけ早く返済を完了させ、
空室状態を恐れなくてもいい安全圏に入ることが肝要だ。
ロケットの発射ではないが、賃貸業も発射時が、
つまりスタート時の心構えが一番大切なのだ。

例えば、38歳で賃貸業を始めたとする。
20年ローンを組んだとしても
最初の物件は50歳前に返済を完了させ、
その後ゆっくり、贅沢をすればいい。
この贅沢は決して無駄な贅沢ではなく、
次なる事業展開の大きなモチベーションになってくる。

だから、スタートの10年は、キャッシュフローを
出来るだけ生活費には使わないで返済に充てる。
夜遊びなんてとんでもないことだ。

人生50年と思って生きてきた。
なのに、会社を売ってからもう23年が経った。
もう、四半世紀近く、賃貸業だけで食べてきた。

今は、人のやらない賃貸業を考えている。
「月7万円で食住を賄う夢のようなアパート」
キャッシュフローをこれにつぎ込む。
ちょっと無謀か?
まあ、夢を見るのは自由だ。

写真説明:千曲川
何度も通った斑尾への道中
この秋の信州がとても新鮮に思えた。
軽井沢を過ぎるとなだらかな下り坂
左右に流れ去る山郷の景色
これが今までと全く違う印象なのだ。
「信州っていな」と心底感じる。
8時に横浜を出て12時には到着
昼飯は「うなぎの本多」
大混雑で1時間も待たされた。
「こんなに人が来ているんだ」と
ちょっと嬉しかった。

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