積算

〜タイルの価格、〜壁材の1平方メートル当りの単価、等など。
ホームセンターへ行けば、必ず一つは覚えるようにしている。
賃貸物件のクレーム処理で管理会社から届く見積書に
イエスかノーの答えを出すためにはどうしても必要な知識だ。

逆に、AIセキュリティとしてはお客様から
「カメラ3台の見積もりをお願いします」と言われる。
私には、受注者としての顔と発注者としての顔の二つがある。

お仕事を頂くために見積もりをするのは当然のこと。
しかし、当然とはいえ、図面を書いて積算をして
現場に何度も足を運んで確認して、見積書は出来上がる。
結構大変な仕事である。

相手はお客様だから大抵のことには頭を垂れて「ハイ」という
しかし、見積もり作成は無料が当たり前という顔をして
あまりに大きな顔をされると腹が立つ。
時には「こんな奴の仕事はできない」と断ってしまうこともある。
そんな会社は珍しいらしく、はとが豆鉄砲をくらったような顔をする。
「お客様は神様だなんて図に乗るのもいいかげんにしろ」と
心の中でそっと呟く。

だから、自分が客として見積もり依頼をするときには
決して横柄な態度は取らない。
お茶を出して、「お見積もりをお願いします」と丁寧にお願いする。

そうは言っても仕事だから、当然見積もりは2社から取る。
だから一つは断らなければならない。
これが一番辛いとき。

私は見積もりだけ取って発注をしなかった業者には
余ほどのことがないかぎり「詫び料」を払う
数千万単位の見積もりなら5万円は払う。
それは人と人がすれ違うときの大切な心の潤滑油なのだ。

確かに払わなくてもいいお金だが私は払う。
見積もりを書いても書いても仕事が取れなかった時代があった。
そのときの辛さを思うと、「ご苦労さん」の言葉だけでは済まされない。
私はそんな風にして生きてきたし、これからもそう生きていきたい。

相手の気持ちの分かる人でありたい。

写真説明:秋の野尻湖。
旧プリンスホテルが野尻湖ホテル・エルボスコに。
オーナーが変わったら予約を取るのも一苦労の繁盛ホテルに変身。
地元の食材を匠に使ったAWkitchenのキュイジーヌを楽しむお客が押し寄せる。
斑尾高原ホテルもレストラン「古里」の料理をマクロビオティックに。
ホテルに一ヶ月も泊まれば毒素が体から吐き出され、
超健康体に変身できるとか。
「絶食道場」に行くよりは安上がりで、効果はそれ以上ということで、
ホテルの宿泊客もかなり増えている。

「みんな頑張っているんだな―」

     

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