時代遅れ

横浜に出る用事があったので、
横浜駅西口で会社をやっている友人歴
65年のA君に電話。叙々苑で昼飯をする
ことに。彼も自営歴が半世紀近い社長さん。
だから、話題の中心はいつも仕事。

今日のテーマは、土地の売却時にかかる
税金について。バブル時代に不動産を扱い
始めた我々は、仕入れた不動産を売る
ときにいつも気にしたのがその所有期間。

5年以上所有すれば、売却益にかかる
税金が半分になる長期譲渡の対象になる
からだった。あの時代は、「土地ころがし」が
盛んで政府がそこに目をつけ短期譲渡の
売却益に40%近い高い税金をかけて
きたのだ。

しかし、その彼が、「先日千葉の土地を
売ったんだけど、今は法人には短期とか
長期とかの適用はないみたいだね」と言う。 
要するに、最近彼が売った短期所有の土地の
売却益は法人の所得と合算して申告する
だけだったと言うのだ。不動産に関係する
法律にはかなり詳しいと自負していた
私は驚いた。

今でも、個人には勿論、法人にも短期譲渡
とか長期譲渡とかの適用があるものだと
思っていた。だから、法人所有の土地に
ついては5年間は絶対に売らないつもりで
経営戦略を立てていた。
何と恥ずかしいことか・・・・・・

老人って、こうして過去の経験に振り
回されながら時代遅れになっていくんだと
自らを恥じた。自分は、若い教え子たちとの
交流を通して絶対に時代遅れにはならない
と確信していたのだが、こんなところに
ボロがでた。

法律は、時代とともにしょっちゅう
改正される。それについていくには、
今まで以上に勉強しなければいけないと
深く反省した一日だった。

最近は、同年代の友人の多くが時代遅れに
なっているのを見て、自分も注意しようと
思っていた矢先の出来事だったのだ。
10日前には、やはり友人歴60年以上の友達を
「パソコンが苦手だなんて時代遅れも
甚だしい」と責めたばかりだったのに。

私は、少なくともパソコンはブラインドタッチ
(タッチタイピング)で使いこなしている。
だから、人差し指でポチポチと打っている
友人を見ると可哀そうになるし、あんな爺には
なりたくないと思っていた。

ワードやエクセル、パワーポイント、キャド
などは日常的に使っている。もちろん、
エクセルなどは関数を使ってかなり複雑な
作業をこなしているつもりだ。日常の会議も
ズームだけでなく、かなりの種類の
会議ソフトを使っている。

だから、今日の法人の短期譲渡のミスは
悔しいのだ。まだ、時代遅れになりたくない!
努力、努力、努力 !

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