無知は大損の始まり

塾を経営していた時代、生徒に言い続けた,
「無知は大損の始まり」だと。それは、大人に
なってそんな経験を沢山したからで、生徒に
勉強の大切さを本心で伝えたいという気持ち
の表れだった。

マンションの管理組合には平均7~9人の
理事がいる。彼らは輪番制なので、
マンションの基本法である「管理規約」や
「区分所有法」など全く知らないのに平気で
役を引き受けている、実に無責任だし、
恐ろしいことだ。

つまり、多くのマンション管理組合は
マンション管理について無知ばかりの集まり
である。沢山のマンションを所有して店舗賃貸
をしているので、そんな無知な理事の頓珍漢な
意見を聞かされる機会が実に多い。

勉強している私がマンション管理で損をする
ことはないが、とても多くの人が大損を
している場面に遭遇している。理事会の
とんでもない決定で払わなくてもいい費用を
ニコニコしながら払わされている居住者を
見ていると、「無知は大損の始まり」だと
つくづくと思う。

よくあるのが、利害関係人がいるのに、
その人たちの承諾も得ないで、理事会決議を
してしまう事例だ。例えば、店舗の人たちの
管理費を一方的に上げてしまうことなど・・・
こんなことは区分所有法でかたく禁止されて
いるのに。

駐車違反の対応でも、無知で損をしている人
が多い。銀行でお金をおろして戻ったら
駐車違反のステッカーを張られていたなん
て経験をした人は多いはずだ。その後、
ムカついて近くの警察に行って文句を言う
なんていうのは、大馬鹿である。

そんな時はステッカーを破り捨てて、
忘れてしまえばいいのだ。後から、
車の所有者に反則金の支払い命令が来るから
それを払えばいいだけのことなのに、
バカみたいに出頭すれば、放置違反金の他に、
点数まで引かれ、保険金まで高くなり、
ゴールドの資格まで失い、次回の更新講習の
費用まで高くなる。

無知が災いして、無駄な裁判をやり、
大損をする人も多い。裁判で勝って大損した
人もたくさん知っている。金も払えない人を
相手に裁判を仕掛けないで、せっかくなら
儲かる裁判だけ仕掛けて欲しい。

60万円以下の損害なら少額訴訟にするといい。
少額訴訟とは、①証拠調べは行わない 
②原則として審理は1日という制度だ。これで、
マンション管理費の滞納問題をいくつも
解決してきた。

無知って、本当に大損の始まりである。
その意味で、死ぬまで勉強しろと言いたい。
もし勉強が嫌いなら、優秀で成功している
人を相談相手に持つといい。ただ、相談相手を
間違えたら元も子もないが・・・

例えば、社会常識を身につけておきたいなら
YouTubeの「高橋洋一」チャンネルを見ることを
お勧めする。相談相手と言わないが、こんな
天才の意見を聞いていれば最高に参考になる。

※テレビのワイドショーだけは見ないように。
馬鹿なコメンテーターの意見を聞いていると
本当の馬鹿になってしまうから。

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