情がある・愛がある・恋がある

親子愛、母子愛、家族愛など愛のつく言葉を思い起こすと、愛の対象は異性とは限らないが、かけがいのない人の場合が多いことがよく分かる。

かけがいのない人への深い情が愛ならば、単なる情の対象はかけがいのない人とは限らない。何故なら、友情とか人情とかの言葉から推察できるように、友や人はいくらでもいるから。

それに対して、恋は限られた異性間に起こる感情であり、特定の異性に対する強い情である。そして、この恋は高揚感に包まれていることが必定である。

でも、恋をして結婚しても、それが色あせていくうちに、情だけで繋がれて結婚生活を送っている人も多い。否、情だけでもあればまだマシだとも言える。世の中には、情さえもない夫婦関係も多い。

また、男の恋と女の恋は異質なような気がしている。更に、老年期の恋と若い時の恋にも違いがある。この違いは情のエネルギー量の問題だと考えている。このエネルギー量とはいったい何かについて考えてみた。

1カロリーとは1gの水を1度上昇させる熱量だとか、1ジュールとは102グラムのリンゴを1メートル持ち上げるパワーだということは中学時代に習った。

しかし、人生で最も重要な情と愛と恋のエネルギー量を示す単位はまだ決まっていない。で、私がその単位を世界に先駆けて決めることにした。生まれた時に、人間として持っている情の量を1ラブと言うことにした。そして、人間の平均的な情の量は二十歳の成人で100ラブとなることにしよう。

だから、もし育てられ方が良かった人は、成人して200ラブくらいの情エネルギーを持っている場合もある。例えば、親子愛が強い母親がいたとすると、この母親の持つ愛のエネルギーは200ラブという風に表現する。生んだ子供を橋の下に捨てるような親は親子愛エネルギーがゼロということだろう。

しかし、親子愛が強くても異性に対して持つ恋のエネルギーが少ない場合は、良い母親になっても良い恋人になることはない。
つまり、恋エネルギーと愛エネルギーと情エネルギーとは単位は同じでも性質は異なっているのだ。

結婚して30年してもワクワクするような恋人夫婦を演じているカップルは、双方が愛エネルギーも200ラブ、恋エネルギーも200ラブくらい持っていると考えている。このことを知っていれば、結婚するときに、相手の3種類のエネルギーを見抜いて、結婚相手選びを失敗しないようになる。

友を大切にする人が、必ずしも異性を大切にするとは限らないし、子供を大切にする人が必ずしも夫を大切にするとも限らない。この違いを知っていないと結婚相手を間違えてしまうこともあるのだ。更に、このことを知って、自分の3種類のエネルギーをバランスよく増やしてほしい。さて、このエネルギーの計測の仕方は簡単だ。情と愛と恋のエネルギー計測表を使って、そこにある25項目に得点を記入すればいいだけのことだ。

一項目が4点満点なので満点が100ラブになっている。3種類あるので、総得点は300ラブである。

ここにある計測表の一部を挙げてみる。
愛エネルギー25項目の中の5項目
① レストランで一番いい席を相手に譲る⇒(1,2,3,4)
② 食事の時に、作ってくれている人が席に着くまで待っている⇒(1,2,3,4)
③ 話すときに、相手の言葉をさえぎったりしない⇒(1,2,3,4)
④ ドライブで、道を間違えても責めたりしない⇒(1,2,3,4)
⑤ 朝一番に優しい言葉をかけてくれる⇒(1,2,3,4)
恋エネルギー25項目の中の5項目
① 朝の出がけに、最高の笑顔で見送ってくれる⇒(1,2,3,4)
② 朝の出がけに、ハグをしてくれる⇒(1,2,3,4)
③ 帰宅したときに、「お疲れ様」と言いながら迎えてくれる⇒(1,2,3,4)
④ 食事の時に、ポジティブなことを言う⇒(1,2,3,4)
⑤ 肩が凝っているときに、「揉んであげようか」と声をかける⇒(1,2,3,4)
情エネルギー25項目の中の5項目
① 人を不幸にしてまで自分の繁栄を考えたりしない⇒(1,2,3,4)
② 車の運転で、「お先にどうぞ」ということを習慣にしている⇒(1,2,3,4)
③ 会議で、上げ足をとるようなことを言わない⇒(1,2,3,4)
④ 店の店員の態度が悪くても、イライラしない⇒(1,2,3,4)
⑤ 政治家の批判を余り口にしない⇒(1,2,3,4)

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