上大岡で20年間通いつめた寿司屋が
50年の歴史に幕を閉じて1年。その間、
美味しい寿司屋を探して放浪したが、
最近やっと金沢文庫に私好みの店を見つけた。
今日行ったら、今年最初の「新子」が出され、
感激の味を楽しんだ。寿司屋と言えば、
寿司を摘みながらの会話がもう一つの楽しみ。
私が座ったと同時に帰った客がいた。
今日の会話はその客がネタに。どうやら
その客は、自分のくじ運のよさを思いっきり
自慢して帰ったらしい。
大将はその自慢話を1時間聞かされまくった
らしいのだが、お会計でも話し中もびた一文
チップがなかったのだという。
勿論、そんな物を期待する大将ではないが、
宝くじに当たっただのロトシックスが
当たっただのと1時間も話すなら多少は
お土産くらい置いていくのが大人だろうと
いう話になった。
寿司屋で威張ったり、自慢したりする人は
かなり大勢いるらしいのだが、そんな人は
「だから、釣りはいらないよ」というのが
大人の流儀らしい。
3年前に亡くなった姉もかなりの自慢屋
だったことを思い出した。そう言えば、
彼女はお会計の時に必ずチップを渡していた。
なるほど、あれは威張り賃&自慢賃だったのだ。
つまり、姉は立派な大人だったということ。
努力家でないのに成功した姉の成功の秘訣を
知ったような気がした。やっぱり、還暦を
過ぎたら、それらしい生き方をしないと人は
ついてこないのだろう。