教え子の中には様々な社長がいる。
年商50億の会社を経営していたり、
小粒会社の社長だが収入が桁違いだったり、
世界を渡り歩く楽しい人生を送っていたり、
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今日はそんな社長の一人の新社屋の落成だ。
「経営を教えてくれ」と訪ねてきたのが4年前。
「全ての数字を開示する覚悟はあるか」と尋ねたら、
素直に「はい」と言った日のことが
鮮烈に記憶に残っている。
これはすべての相談者への私の常套句だ。
持っている金から資産まですべてを書いた
資料を検討しながら、経営戦略を話し合った。
その結果が、今日の新社屋の建設だった。
SE工法による建物は限りなく斬新で、
このご時世に坪60万で建てたとは思えない
豪華デザインに感嘆の声を何度発したことか。
彼の社員は皆社歴が長く、
「任せる経営」を完璧に実践できている。
だから、彼の生活に社長特有の悲壮感がない。
伸びる社長は誰もが謙虚で、素直だ。
それは伸びるオーナーシェフと全く同じだ。
私の傘寿にはそんな教え子たちやシェフ
を集めて盛大なパーティをやってみたい。