関東大震災の再来を危惧する人が多い。
しかし、東京を襲った大震災の周期は
220年であることを忘れてはならない。
1923年の関東大震災の前の大震災は
元禄時代でピタリと220年前である。
断層のすべり量が220年周期で蓄積され、
結果、巨大地震が起こる事を示している。
東日本大震災の鮮烈な映像体験からか、
恐怖におののき防災に余念のない人が多い。
そのことに文句をつけるつもりはないが、
少し過ぎてはいないかと思うときもある。
でも、何かにに備えて水、燃料、食料は
常に30日分以上はストックしている。
こんなことは防災でなく当然のことなのだ。
日本に住む以上は・・・
震災より現実的に怖いのは経済破綻だ。
迫り来る東南海大地震による経済恐慌に
備える方が俗にいう防災よりは大切だと
個人的には考えている。
では、どうやって備えたらいいのか。
炊きだしとか避難所の問題ではない。
要するに、金に困らない算段である。
東南海大地震後に起こる経済的破綻は
東日本や阪神淡路の大震災の比ではない。
日本の経済そのものが根底から破壊される。
復興財源としての増税だって半端ではない。
10歳の頃、祖父から何度も教わった。
「財産は三分して持つように」と。
関東大震災:1923年、
世界大恐慌1929年、
世界大戦の敗北1945年
と祖父の人生を翻弄した三つの出来事では、
身の安全は「財産保全」にかかっていた。
祖父の「財産三分法」とは、
現在性資金としての現金・普通預金
将来性資金としての株式・定期預金
保全性資金としての不動産・GOLD
現在性資金とは、
この3年間を生きぬくために必要な資金。
将来性資金とは、
10年後、20年後に必要となりそうな資金。
そして、三番目の保全性資金とは、
貨幣価値が変わっても困らないための資金。
戦後の平価切下げのような貨幣価値の激変は
準備の出来ていない人を叩きのめすだろう。
しかし、まだ財産の三分は出来ていない。
素敵だった祖父の言いつけを守らねば・・・