上手な工事発注

不動産活用で賃貸建物、賃貸用区分MSなどを
各地に20箇所以上所有する規模になると、
工事発注が下手では会社が潰れてしまう。

平均より規模の大きな工事発注者として
日頃から心がけている事をまとめてみた。

① 工事規模に見合った業者への発注

見積もりが5千万円くらいまでの工事と
1億を越える規模の工事とでは、
依頼をする業者を分けるようにしている。

工事業者には規模別の得手不得手がある。
例えば、1千万円くらいのリフォームを
大手建設会社に頼めば3割は高くつくし、
3億のビルを零細に頼むと、建設途中での
事故や倒産などの不安が多くなる。

見積り依頼するどの業者とも凄く親しいので
工事規模段階で振り分けるのは辛いことだが、
事情を説明して了解してもらうようにしてる。

このようにして、見積もりや入札の段階で
長年培ってきた人間関係を壊さないように
細心の注意を払っている。

② 工事内容に見合った業者への発注

賃貸ビルを建てるときや大規模リフォームは
何でも受ける総合建設業者に依頼する。
でも、内装工事だけとか防水工事だけの場合は、
それぞれ内装工事屋さん、防水工事屋さんに
依頼をすれば内容的にも価格的に得をする。

先日も、長年直らなかった雨漏りの件で、
その専門の業者に相談したら一発で解決した。
内容ごとに業者を選ぶのは色々と大変だが、
件数が多くなると、利益も大きく違ってくる。
だから、面倒でもこのようにしている。

③ 工事工程に余裕のある発注

工事屋さんにとって最良のお客さんは
「早く、早くと急がせない人」だ。
決まった人数で仕事をしている彼らには、
受注工事が切れないことが一番の喜びだ。

だから、ちょうど仕事がないときに来る注文は
涙が出るほど嬉しいので、色々と便宜を図れる。
ということは、そんな注文を出してあげれば、
価格的にもかなり配慮してもらえるのだ。
そのために、工期にゆとりのある発注を
常に心がけている。

一見易しそうに思える不動産活用業だが、
いい人たちに囲まれて成り立つ総合事業だから
「人を大切にしながら、上手な発注をする」
これが、経営上最も大切なことだ。

There are three important things
when I order a building work.

The first one is to find reliable homebuilders
appropriate to the construction scale.

The second one is to order a faithful builders
appropriate to construction contents.

The last one is a construction order of not making haste.

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