はなたれ小僧さま

貸しビル業者にとっての三大苦悩は
① 物件仕入れの恐怖と決断
② 仕入れた物件のリーシング
③ 雨漏りや管詰まりなどのトラブル

逆に言えば、
① 素晴らしい物件を仕入れ
② 一流のテナントさんが入ってくれて
③ 賃貸中にトラブルがゼロなら
もう左うちわの右扇風機である。

しかし、そうは上手くいかない。
賃貸業が40年も超えると、
所有するビルもかなりが高齢になる。
当然、③の雨漏りや詰まりからは逃れられない。
人間の老化なら、尿漏れと脳梗塞か。

昨日は、朝の8時に暗い電話が入った。
「排水管が詰まって床が水浸しで・・・」
服を着替えて、即現場に直行。

3年前に購入した大型マンションの1階店舗。
管理組合が毎年の排水管洗浄をしたかを確認。
もし、洗浄をしていて詰まった場合は
業者に1年間の回復義務があり、
もし、使用者が間違って詰まらせた場合は
組合が入っている保険が適用される。
いずれにしても建物所有者に責任はない。

そして、翌日の朝。
夜半の激しい雨が気になっていたが、
悪い予感が的中して、
「済みません、いつもの場所が雨漏りで・・」
嫌なことは不思議と重なって起こる。

テナント様に迷惑はかけられない。
即、管理会社に電話して、
「どうなっているか調べてくれ」と抗議する。
勿論、弁護士と共に動く私に
相手からの反論の余地もない。
すぐに修復の手配が・・・

建物管理にはそれ相応の知識が必要で、
それを知らないと周囲の勝手に振り回される。
不動産業もそれほど甘い仕事ではない。

不動産貸付業はこの3つの面倒が仕事の柱。
面倒の解決こそが仕事なのだから、
それを投げ出したらもう銭は入らない。
日本昔話の「はなたれ小僧様」は私のバイブルだ。

The real estate industry is much influenced
by the boom-and-bust cycle.
In this industry the biggest difficulty is
not this cycle, but complaint processing
of a leak in the roof and of clogging in a drain pipe.

So the most important part of my job is
dealing with customer’s complaint as quickly as possible.

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