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騙しの手口は大別すると二つ。
無価値な物を高く売るか
他人の物を売り飛ばすか。
不動産詐欺で多いのは前者。
方法は色々で、その判別は実に難しい。
己の経験を積むだけでは追いつかないので、
ベテランや先輩から学び取ることが重要である。
銀行の融資経験者との会話もかなり役に立つ。
支店長クラスだと、多くの失敗事例を知っているから、
1時間も雑談すれば、かなりの勉強になる。
私もいくつかの経験を持っているが、
幸運の女神がついているせいか、
最終的に損害を蒙ったことはない。
不特定多数の人が絡む物件は特に要注意だ。
例えば、1棟売りのマンションや雑居ビル
大勢の人が関係者になっているから、
その中に反社会的な人がいないことを
どうやって調べるかが難しい。
多くの人が絡む私道に接道している土地。
これもかなりの危険を伴う。
この中に変な人がいたら価値は暴落する。
購入後にそんな人と縁ができないとも限らない。
だから、私はそんな物件には手を出さない。
高利回り物件にも気をつけている。
何の欠点も無いのに高利回りだなんて、
絶対に疑ってかかることにしている。
相場より高い賃料設定で高利回りの場合は、
もしかしたら、裏で別賃料契約をしている可能性も。
賃料が60万円の契約書を見せられたのだが、
実際は30万円しか払っていないケースもあった。
月額賃料60万円で12%なんて甘言に騙されてはいけない。
不動産は裏契約、口裏合わせ等々何でもありの世界だから。
pマンションのロビー。
無知な年寄りはこの奥の照明まで消せという。
買ったときの状態と余りにも違う景観は
損害賠償の対象になった判例もあるのに。
誰が誰に何を訴えるのか分からないのが無知。