出し惜しみ

最近懇意になった不動産業者に上客を紹介した。
2週間後、「成約しました、ありがとうございます」という報告が。
それから更に2週間、何の音沙汰も無い。
この成約で百万円も仲介料が入った筈なのに、電話でのお礼だけか?
子供の世界ではあるまいし、最低5万は包んでくると思っていた。
第一、 買った人をその業者に代わって何度も現地へ案内したのは私。
その時間と交通費だけだって馬鹿にならない, 単なる紹介とは訳が違う。
もう二度とこんな業者には人を紹介したくない。
もちろん、最初からそんなお礼を当てにして動いた訳ではない。
純粋な気持ちで知人に便宜を図ってあげたかっただけ。
ただ、それは私と知人との関係の話で、業者とは関係ない。
おまけにその物件は私が苦労して見つけ出したもの、その知人のために。
その紹介に対する感謝の気持ちが言葉だけとは実に悲しい。
こんなだからこの男はいつまで経ってもパッとしないのだ。
この人生で、出し惜しみの強い人間が成功したという例を知らない。
人の世は「ご恩あっての奉公」で成り立っていることを忘れてはいけない。
5%の恩義も差し出せないようでは北条高時になってしまうぞ。
これは単なるお金の話ではなく、人の世とはそういうものなのだ。
人の心も掴めない人間が栄える訳がない。
そう言えば、先日A君も似たような話をしていた。
世の中にはそんな気の利かない人間が結構多いということか。
まあ、それだからこんな馬鹿な私でも生きていかれるのだろう。
気の利いた人が多かったら私なんぞは生きていかれないかも・・・

この寺の裏に高時の「首切りやぐら」が。気持ち悪くて近寄れない。

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