楽々人生へのマッピング

人判別法
人生の終盤、これだけは伝えておきたいということが幾つかある。
「人の見抜き方」もその中で欠かすことのできない大切な一つ。
今、私がこうして楽しく生きていられるのもいい人たちに恵まれているから。
しかし、一口に「いい人に恵まれる」というがこれが非常に難しい。
いい人と思っていた人が敵に豹変し、自分を襲うなんてことは日常茶飯事。
それがどんな人か、そしてそれをどう見抜くかが分かれば百戦これ危うからず。
その事件は、ちょうど学習塾を売る直前に起きた。
彼は小さな貸しビルを持つ不動産屋で私より少し若かった。
自分では気が合うと錯覚して、よくお茶をしながら不動産の話をした。
彼の口癖は人の悪口、巧みな言葉で人を酷評した。
「ちょっと言い過ぎだな」とは感じたが、面白いので笑って聞いていた。
ところが、その後、共通の別の友人が言う、彼が怖い話をしていると。
「高木さんの悪口、それも聞くに堪えない悪口を言っている」というのだ。
「そう言えば、彼はそんな人間の顔をしている」とはっと気がついたが遅かった。
間もなく、手のひらを返したような仕打ちをしてきたのには本当に驚いた。
人判別法の鉄則、「他人の悪口を言う人はいつか必ずあなたの悪口も言う」
そんな人は相手によって呼び方を変える、呼び捨て、くん付け、さん付けと。
こうして悪口を言い、呼称を相手によって変える人は絶対に信用してはならない。
やたらと自分を丁重に扱った人、この人は桁違いに恐ろしい人だった。
警察と連携してやっと手を切ったが、心臓が随分と痛めつけられた。
不動産の世界には恐ろしいほど多くの魑魅魍魎が跋扈している。
この世界で生きるには、警察に太いパイプを作っておくべきだ。
やたらと人前で威張る人、こんな人にろくな人はいなかった。
軽い会釈の出来ない人、こんな人は度量の小さいつまらない人だった。
30代から40代、人を正しく判別できなかったので、随分と苦労した。
自分に向かない人との縁を切ることの大切さを知ったのは50過ぎてからだった。
正しく人を選別していくと、程よい数の人垣が出来る。
それには、勇気をもって縁を切らなければならないときもある。
こうして選び抜いた人垣に囲まれていれば、老後の人生は安泰だ。

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