無為無策という選択

マンション管理組合の基本姿勢は無為無策
何の対策もたてられず、ただ手をこまぬいている。

管理組合のような組織では、
私のようなおっちょこちょいで先手、先手と行動する人間は嫌われる。
水道管腐食への先手の対策案にも耳を貸す人間などいなかった。
私の案を実行すれば、確実に数千万円の節約になる。
それに、私は自社ビルで既に実践し、成功した事例を提案しているというのに。

水道管は黙って手をこまぬいていれば半世紀で交換である。
この確率は百パーセントで、費用は5千万円以上だろう。
それに25年も過ぎれば、確実に赤錆混じりの不味い水を飲むことになる。

「効果が科学的に説明できない」というのが賢明な人たちの反対理由である。
私のように事業をやっている人間には彼らのしたり顔が不愉快だ。
実業家にとって、説明できて確実に成功が見込める新事業など一つもない。

常に、ある程度の確信さえ持てれば百%でなくても新しいことに挑戦する。
だから、私のビルで結果が出ているこの案に反対するなんて、
アホらしくて馬鹿らしくて付き合っていられない。

彼らは更に、「もし失敗したら責任持てますか」と言い寄る。
確かに、何もしなければ失敗はない、彼らはいつも実に賢い。
この国の衰退が60前後の彼らの生き様に起因していることが良く分かる。

10年間、組合活動でいろいろと案を出して浮かせた金が1億はある。
赤錆の水を飲みたくないから、1千万円くらいの挑戦をしたっていいではないか。
それに、1億浮かせた努力には見てみぬ振りとは寂しい限りだ。

やっぱり、私には組合活動は務まらない。
嫌われるのは快感だが、そんな奉仕もこれくらいにして、
報われないお節介をやめて、自分の仕事に精を出そう。

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