真っ赤な噂

学習塾の営業権を売った頃、
地元での私の噂は最悪の極地に達していた。
「倒産した」
「夜逃げした」
挙句の果てに「自殺した」とまで・・・
実際はその正反対で、
本社を横浜に移して、大躍進していた。

床屋に行けば、
「あら、妙に元気じゃない」
同窓会に行けば
「よく来れたな、大変な時に」
マージャン仲間に会えば、
「女と夜逃げしたんじゃないのか」

これだけ言われるとだんだん別の興味が湧いてきた。
「噂の出どこはどこなんだ、一体誰がこんな噂を流しているのか」
そして、親しい友人の協力で調査を始めた。
彼には地元の美容院に通ってもらうことにした。
そして、誰がそんな噂を流しているのか聞き出してもらった。
※これは土地の調査でよく使う手法の一つ

そこで浮上したのは意外にも元社員の塾教師だった。
一番事情を知っている筈の彼はその店の常連だったのだ。
そして、彼は吹聴していた。
「事業を急速に拡大して失敗したようだ」と。
失敗どころか最高の経常利益をたたき出していたのに。
私は腐ったりんごを売るような人間ではないのだ。

そんな感じで3人の調査マンを地元のいろいろな店に送り込んだ。
そこで分かったことは、噂の出所は意外と近い人たちだったということ。
そして、私との関係では、妬んでいるような立場の人たちが多かった。

だから、真実よりも「こうなればいい」という願望から噂を流していたのだ。
そう、「人の不幸は蜜の味」というやつだ。
そして、最後に分かったことは、
私に対してそんな想いを抱いている輩が結構多かったということ。

原因は、私が毎日フラフラと遊んでいるような生活を送っているかららしい。
裏では、真剣に仕事をしているのに。
それは今でも言えることなのだが・・・・・
正に、不徳のいたすところである。


園芸仲間のベランダ。タイルは私が敷いてあげた。

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