老い支度(28)

骨美人
1週間前、同じ不動産業界の知り合いのS氏が肺炎で亡くなった。
私のゴルフ仲間の一人だったが、68の時に転んで骨折、
他界するまでの3年間はそのゴルフとも無縁の生活を送った。
彼の老後は介護とは無縁という点では羨ましい部類の人生だった。
ただ、古希を過ぎるまで生きると、骨折などしなくても痛い病で苦しむようになる。
事務所の近くにペインクリニックがあり、そこに通っている人をよく見かける。
朝から長蛇の列で、こんなに多くの人が痛い老後を送っているのかと胸が痛む。
どちらかと言うと骨の硬い部類に入る私は、若い時から骨に結びつく病が多かった。
ストレートネックで、特に、迷走神経に繋がる頚椎7番が陥没しているので
それが心臓に異常を来たした、頚椎3番も回旋しやすく辛い朝が多かった。
こうした首の骨の異常で、40代から手の痺れや腕の痛みは日常的だった。
だから、還暦を過ぎたら大変なことになるだろうとびくびくしていた。
当然そんなことは避けたいからよく整体に通った。
その甲斐あってか、今は若い頃より調子がよく、肩こり知らずだ。
こうした経験を通して、食事や日常の生活習慣に気を配る人の方が
そうでない人よりは痛くない人生を送れるのだと考えるようになった。
しかし、30代の元教え子にそんな忠告をしても、痛い経験をしていないから
なかなか私の話しに耳を傾けないし、話は聞いても深くは理解はしようとしない。
きっとそんな人は晩年ペインクリニックの列の中の一人になるに違いない。
でも、そんな頑固者も枕選びだけには騙されたつもりで気をつけて欲しい。
首が狂うと、肩こりだけでなく、心臓も含め内臓全体がおかしくなる。
自分の首に合った枕で、痛み知らずの老後を迎えて欲しい。
よい枕の最低条件とは、後頭部を置く部分がくぼんでいること。
若いときから骨美人を目指すべきだ、痛くない老後のために。

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老い支度(28) への1件のフィードバック

  1. ekatuki のコメント:

    私もこの枕に変えてから楽になりました。昨年1月から4月まで左上半身麻痺で手術寸前でした。なんとか薬と注射で直るもんなんですね。 
    義理の兄のモ○ケンも手が痺れるといっていたので脅したのですが病院にいったところ私と同じ頚椎ヘルニアとのこと。
    調理師、整備士、同じ姿勢のガテン系には多いみたいです。

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