夜の仲間が珍しく元気な顔で言う、
「今月から週休4日にしたんですよ」
「それで、給料は?」
「25%カットになったけど、今までの給料遅配が解消するのでその方が助かるんです」
「例えば、今までの給料が60万なら45万に減ったってこと?」
「そうなんです」
聞けば、営業の彼は週3日出勤でも今までとほとんど同じ金額を売り上げているという。
出勤した日は今までよりは忙しいが、結構充実していて楽しいのだと・・・
従業員が10人なら、月額人件費が150万円も減るのだから、確かに経営は楽になる。
なるほど、そんな方法で不況を切り抜ける方法があったのか。
更に驚いたことに、こうして社員の雇用を確保した事業所に対して助成金までが出るという。
リーマンショック後に始まった労働者の失業予防を目的とした国の支援措置の一つらしい。
事業縮小を余儀なくされた企業が従業員を一時的に休ませる際に、
国がその賃金の一部を助成するというのだ、彼が休みを増やしてくれと頼んだのに・・・・
こうして、会社も従業員も両方がハッピーになったという暗いご時勢の明るい話し。
メデタシ、メデタシ!