力を抜いて

「なんで儲かる駐車場経営に専念しないの?」
そんな質問をよく受ける。
儲かりすぎて夢中になり、最後に億単位の大損をした
あのゴルフの会員権の失敗を繰り返したくないからなのだが、
質問する人にいちいちそんな説明はしていない。
「飽きっぽいから」などと嘯いている。

学生時代始めた新橋のスナック「舞」に始まり
サラリーマン、塾、ゴルフ会員権業、弁当屋、パソコンスクール
健康サロン、時間貸し駐車場屋、不動産貸付業、セキュリティ、
トランクルーム業、そして次はなんだろうか?

新しい仕事をするとき最初に考えることは
「どうしたら儲かるか」ではなく、
「どうしたら損を最小限にできるか」が私のスタイル。
10回以上の新しい仕事の立ち上げで、
結果的に成功したのは、儲けをあまり期待しなかった時なのだ。

「儲けよう」という意識が強かった仕事はだいたい上手くいかない。
それは本当に不思議だが、未だにその原因が分からない。
「人助け、面白い、暇つぶし」など、軽い動機がいい結果を生んでいる。

欲に目がくらみ、恩を仇で返してしまった失敗もあった。
もちろんそんな欲張りな仕事は大失敗で、
その赤字は罰として今も私を苦しめている。

肩に力を入れず、先を見て、人様に迷惑をかけない、
こんな基本が分かってきたのはつい最近のことだ。
だから、「さぁー、やるぞ」と肩に力が入っている人を見ると
「力を抜いて」とつい忠告したくなる。

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